「面倒だから後回しにして結局は何もしない」
「最初から何もするつもりすらない」
こんな風に、人はなぜ行動できないのでしょうか?
「行動」することは大切なことだと子供の頃から知っているはずなのに、
しない、したくない、その心理的な理由は一つです。
それは、現状を維持していたい心理が働くからです。
自己啓発で学ぶ現状維持の心理
人は、今の自分の場所が安全であるという心理に縛られます。
「明日する」「いつかする」というように、
行動を先延ばしにする人が居ますよね。
そういう人は「決断をしたくない」という目的を隠しているにすぎません。
行動するという決断をしたくないのなら、
誰かに命令されるのを待つしかないわけです。
しかし、よく考えてみてください。
誰かに命令されて起こした行動の、
どこに達成感や喜びがあるのでしょうか?
逆に、何も行動を起こさないで後悔してしまったらどうでしょう?
後悔する可能性があっても、自分で決断し、
その結果に責任を持つことこそが人生においての
正しい生き方なのではないでしょうか?
自己啓発においては、決して、人に決断を押し付けて、責任転嫁してはいけません。
すべては、自分の行動による結果であることを認識しなければなりません。
「現状維持したい」という心理に勝つために、常に向上心と、
チャレンジ精神を持ち、前向きに取り組むことが、
自己啓発においては、何より大切なのです。
逆を言うと、自己啓発における、
心理学的な「やり方」を知ることで、行動できるようになります。
心理学は自分の心理を知ることで行動へ導く学問
心理学とは、人の心や行動で、
相手の反応の仕方を学んだり研究したりする学問です。
自分自身が行動しなければ、全く影響力はありません。
知っているだけで効果が出るのであれば、苦労はしないということです。
心理学とは、
相手に使うだけではなく、自身の心理を知ることで、
行動するという結果に導くための学問であるということ。
つまり、自分自身の「現状を維持していたい心理」を知り、
そういう自分を見つめなおすことで、行動できるようになるということです。
「現状維持を望んでいる自分がいる」
という自分の声を知ることで、その心理に気付き、
現状維持へと導かれてしまう自分の声が徐々に小さくなっていきます。
現状維持を望む声に、誘導されないように、
自分自身を見つめることが何より大切なのです。
まとめ
自分が安心できる居場所は心地よいものです。
しかし、そこに安住していては、人は向上しません。
「行動」を起こすことで、
変化が生まれ、その変化から進化向上が促進されるのです。
だからと言って、その目的のために、
「頑張れ!」「めげるな!」という根性論ではなく、
「自分が安心できる居場所は心地よい」
「現状維持を望んでいる自分がいる」
という自分の心理を受け入れ、自己啓発することで、
行動できる自分に変化していくことでしょう。